pip自体のインストール手順
Pythonのパッケージインストーラーであるpip(Pip Installs Packages)のインストール手順です。
今回はRocky Linuxを例に手順を紹介します。
※ Rocky Linux release 9.4 (Blue Onyx)を利用して確認しています。
※ OS標準のPythonバージョンは3.9.18です。
※ 追加でインストールしているPythonバージョンは3.11.7です。
※ すべてのコマンドはrootユーザーで実行しています。環境に合わせて適宜sudoを利用してコマンドを実行してください。
pipのインストール手順
pipとは
pipは"Pip Installs Packages"の略称で、Pythonのパッケージ管理システムです。
Pythonのパッケージインデックス(PyPI)からインストールする際などに使用します。
※Pythonがインストールされている必要があります。
Pythonのインストールとpipのインストールは別
pipを使ってインストールする場合に、/usr/bin/python: No module named pipと表示されるケースがあります。
Pythonがインストールされていても、pipがインストールされていない場合は、エラーとなります。
#Pythonのバージョンをを確認 #pipを使ってPythonのパッケージをインストール #pipのバージョンを確認 |
※-Vはバージョン表示時のオプションです。-Vでも同じくバージョンが表示されます。
pipをインストール
pipをシステムにインストールするためのパッケージはpython3-pipです。
python3-pipをインストールします。
[root@test-vm-01 ~]#
dnf -y install python3-pip Transaction Summary ~(中略)~ Complete! |
インストール後の確認
pipインストール後の確認をします。
バージョンが表示されればインストールが完了しています。
[root@test-vm-01 ~]#
pip -V |
※-Vはバージョン表示時のオプションです。-Vでも同じくバージョンが表示されます。
Pythonのバージョンに合せたpipが必要
複数のバージョンのPythonをインストールしていることがあるかと思います。
その場合は、各バージョンに合わせてpipをインストールする必要があります。
Pythonの環境を3.11に切り替えて確認してみます。
Python 3.9環境にはpipがインストールされていますが、3.11環境にはpipがインストールされていないため、エラーが発生します。
※Python3.11は事前にインストールしています。
[root@test-vm-01 ~]# python -V During handling of the above exception, another exception occurred: |
複数のPythonインストール手順や切り替え手順についてはこちらで紹介しています。
Pythonのバージョンに合わせたpipをインストール
Pythonのバージョンに合わせてpipをインストールします。
dnf listでパッケージを確認します。
今回の環境ではPython 3.11.7を利用しています。
Pythonのバージョンに合わせて、python3.11-pipをインストールします。
[root@test-vm-01 ~]# dnf list available 'python3*-pip’ Transaction Summary ~(中略)~ Complete! |
Pythonのバージョンを変えて、pipのインストールを確認
バージョンが正しく表示されていればインストールされています。
[root@test-vm-01 ~]#
pip -V |
Pythonのバージョンを切り替えて確認してみます。
[root@test-vm-01 ~]#
python -V [root@test-vm-01 ~]#
python -V |
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最後に
今回はPythonのパッケージ管理システムであるpipのインストール手順についてまとめてみました。
引き続き色々試してみたいと思います。
Tera TermやVisual Studio Codeのインストール手順はこちらで紹介しています。