Azure AI Translatorの概要とリソース作成手順

AI Services,Azure,Translator

翻訳(Azure AI Translator)の概要とリソース作成手順です。
Azure Portalでの翻訳の機能確認方法についても紹介しています。

Azure AI Translatorは、Azure上で提供される機械翻訳サービスです。
このサービスを利用することで、Azure上でテキストなどの翻訳機能を利用できます。
Logic Appsなどのサービスからも利用できます。

※本記事内では、一部を除きAzure AI Translatorを翻訳(translator)と表記します。

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Azure AI Translatorの概要

Azure AI Translatorとは?

Azure上で提供されている機械翻訳サービスです。
Azure AI Servicesの1つとして提供されています。
テキスト翻訳だけでなく、ドキュメントの翻訳なども可能です。

Azure AI Translatorとは?

また、Azure AI Translatorはコンテナーでも提供されています。

Azure AI 翻訳コンテナーとは?

一定の条件を満たした企業向けですが、音声翻訳を可能とするMicrosoft Translator Proも提供されています。
Microsoft Translator Proはモバイルアプリとして提供されています。

What is Microsoft Translator Pro?

※Microsoft Translator Proは、オンライン リクエストで限定アクセスの承認を受ける必要があります。

サポートされる言語

英語、日本語はもちろん、多くの言語がサポートされています。

Translator の言語サポート

※記事記載時点では、133言語サポートされていました。

要求文字数の制限

1回のリクエストごとや1時間ごとに翻訳できる文字数には制限があります。

Azure AI Translator サービスのサービスの制限

価格レベルにより、時間あたりの上限値は異なります。

価格

翻訳(Translator)サービスは、文字数単位で課金されます。
テキスト翻訳とドキュメント翻訳では課金額が異なります。
従量課金制(Standard S1)やコミットメントレベルも用意されています。
無料枠(Free F0)も利用できます。

Translator の価格

※今回は、無料枠(Free F0)のインスタンスを利用します。

Azure AI Translatorのリソース作成、お試し、キー確認

リソース作成手順

翻訳(Translator)サービスは、Azure AI Servicesに含まれています。
公式サイトを参考に、手順を確認します。

Translator リソースを作成する

リソース作成手順
Azure AI Servicesで翻訳を選択します。
作成を選択します。
作成を開始(Azure AI Translatorのソース作成手順)

基本設定の画面です。
リージョン、名前、価格レベルを選択します。

※価格レベルはFree F0を選択しています。

Translatorの基本設定(Azure AI Translatorのソース作成手順)

ネットワーク設定です。
サービスエンドポイント、プライベートエンドポイントも利用できます。
サービスエンドポイントを利用する場合は、仮想ネットワークやサブネットを選択します。

 

 

 

Translatorのネットワーク設定(Azure AI Translatorのソース作成手順)
Translatorのネットワーク設定(サービスエンドポイントの場合)(Azure AI Translatorのソース作成手順)
Translatorのネットワーク設定(プライベートエンドポイントの場合)(Azure AI Translatorのソース作成手順)

マネージドIDの設定です。
システム割り当てマネージドIDの有効化や、ユーザー割り当てマネージドIDを選択します。

TranslatorのマネージドID設定(Azure AI Translatorのソース作成手順)
確認画面です。
問題がなければ、リソースを作成します。
Translatorのリソース作成確認画面(Azure AI Translatorのソース作成手順)
デプロイが完了すると、作成したリソースが一覧に表示されます。 Translatorのリソース一覧表示(Azure AI Translatorのソース作成手順)

翻訳(Translator)のお試しとサンプルコードの確認

Azure Portalで翻訳機能を試すことができます。
また、サンプルコードを確認することもできます。

お試しとサンプルコード確認

Azure Portalで翻訳機能を試すことができます。
翻訳対象の言語や、翻訳後の言語を選択して確認できます。
翻訳対象は自動検出も可能です。
応答内容も確認できます。

Azure Portalで、Azure AI Translatorのお試し画面を表示
Translatorで選択できる翻訳言語の例

サンプルコードも確認できます。

Azure Portalで、Azure AI Translatorのサンプルコードを表示

※実行タブを選択すると、Go言語のサンプルコードが表示されます。

価格レベルやネットワーク設定

価格レベルやネットワーク設定を確認します。

※なお、価格レベルは、S1 StandardからF0 Freeへ変更することはできません

価格レベルやネットワーク設定
価格レベルは変更できます。
但し、再変更できない場合もあるので注意が必要です。
Azure AI Translatorの価格レベル選択画面
ネットワーク設定はリソース作成後にも変更できます。
サービスエンドポイントとプライベートエンドポイントが利用可能です。サービスエンドポイントを利用する場合は、仮想ネットワークまたはサブネットを選択します。
Azure AI Translatorのネットワーク設定画面

キーやエンドポイントの確認方法

翻訳(Translator)を利用する場合に必要な、キーやエンドポイント確認方法です。

キーやエンドポイントの確認方法

リソース管理のキーとエンドポイントで確認できます。

Azure AI Translatorのキーやエンドポイントを表示

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最後に

翻訳(Translator)の概要やリソース作成手順について確認しました。
他のAzure AI Servicesと組み合わせて利用することで、より有効に活用できそうです。

引き続き、いろいろ試してみたいと思います。

Azure AI Translatorのテキスト翻訳をLogic Appsで利用する手順については、こちらで紹介しています。

Azure OpenAIのリソース作成手順などについては、こちらで紹介しています。

Azure Speech Serviceのリソース作成や、Speech StudioやAI Foundryでの利用手順については、こちらで紹介しています。

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