AWXの初期ユーザー名とパスワード(確認と設定)

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AWX(Ansible AWX)の初期ユーザー名とパスワードの確認および設定方法について紹介します。

AWXのデフォルト管理者ユーザー名は"admin"です。
管理者ユーザーの初期パスワードはシークレットに保管されています。
初期構築時に管理者ユーザーのユーザー名やパスワードを指定することも可能です。

今回は、管理者ユーザーの初期パスワードの確認方法から、初期構築時の管理者ユーザー名とパスワード設定方法を紹介します。

※今回はAKS(Azure Kubernetes Service)上に構築したAWX環境で確認しています。
※AWXのバージョンは24.6.1を使用しています。

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AWXのデフォルト管理者ユーザー名とパスワード

デフォルトの管理者ユーザー名はadmin

AWXのデフォルト管理者名は"admin"です。

Admin user account configuration

管理者ユーザーの初期パスワードはシークレットにある

管理者ユーザーの初期パスワードはシークレットとして作成されます。
“awx-admin-password"という名前でシークレットが作成されます。

#Linuxの場合の確認方法
[root@test-vm-01 ~]#
kubectl get secret awx-admin-password -ojsonpath='{.data.password}’ -n awx | base64 –decode ; echo
初期パスワード(adminユーザー)

#Windowsの場合の確認方法
PS C:\> $awxpassword_base64_encode = kubectl get secret awx-admin-password -ojsonpath='{.data.password}’ -n awx
PS C:\> $awxpassword_base64_bytes = [System.Convert]::FromBase64String($awxpassword_base64_encode) 
PS C:\> $awxpassword = [System.Text.Encoding]::UTF8.GetString($awxpassword_base64_bytes) 
PS C:\> echo $awxpassword
初期パスワード(adminユーザー)

※例はawxという名前空間にリソースを作成している場合です。

AKSの場合はシークレットをAzure Portalから確認できる

AKSの場合はAzure Portalからもシークレットを確認できます。

シークレットを確認
シークレットで"awx-admin-password"を選択します。
Base64でencodeされた状態になっていますので、目玉マークを選択してdecodeして表示します。
初期管理者ユーザーのパスワードが表示されます。
Azure Kubernetes Serviceのシークレット確認方法
AWX管理者ユーザーの初期パスワードのシークレットをAzure Portalで確認
AWX管理者ユーザーの初期パスワードのシークレットをAzure Portalで確認

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初期構築時にAWXの管理者ユーザー名とパスワードを設定

AWXの管理者ユーザー名、パスワード、メールアドレスは構築時に設定できる

初期構築時に管理者ユーザー名、パスワード、メールアドレスを設定できます。

Admin user account configuration

設定しない場合はデフォルト値が利用されます。

パスワードのシークレットを作成

パスワードはシークレットである必要があります。
シークレットを作成します。

kubectl create secret generic

作成方法は色々ありますが、今回はリテラル値を使って作成しています。
今回シークレット名は"awx-admin-password-custom"としています。

PS C:\> kubectl create secret generic awx-admin-password-custom –from-literal=password=設定するパスワード -n AWXを構築する名前空間

#シークレット作成例(パスワードをawxsuperadminpassword、名前空間をawxとした場合)
PS C:\> kubectl create secret generic awx-admin-password-custom –from-literal=password=awxsuperadminpassword -n awx

※シークレット名は任意です。

デプロイ時のYAML設定

管理者ユーザー名の設定は"admin_user"です。
管理者ユーザー名は"awxsuperadmin"としています。

管理者ユーザーの初期パスワードの設定は"admin_password_secret"です。
“admin_password_secret"は作成したシークレット名を指定します。

apiVersion: awx.ansible.com/v1beta1  

kind: AWX  
metadata:  
  name: awx  
  namespace: awx  
spec:
  admin_user: awxsuperadmin #初期管理者ユーザー名を設定
  admin_password_secret: awx-admin-password-custom #シークレット名を設定

※デプロイ時に使用したYAMLの抜粋です。

ログインして管理者ユーザーを確認

設定したユーザー名とパスワードでログインできる事を確認します。

ログインしてユーザー設定を確認
設定した管理者ユーザー名でシステム管理者が作成されています。 管理者ユーザー名を指定してAWXをデプロイした場合のユーザー設定画面例

最後に

AWXの初期管理者ユーザー名やパスワードを聞かれる事があったので確認方法をまとめてみました。
引き続き色々試してみたいと思います。

SendGridを使ったメール送信設定についてはこちらで紹介しています。

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