Logic Appsのバージョンを使ってワークフローを前の状態に戻す

Azure,Logic Apps

Azure Logic Apps(ロジックアプリ)のバージョンについての紹介です。

Logic Appsのワークフローを保存した後に、前の状態に戻したいという場合があるかと思います。
保存したワークフローは、バージョンとしてLogic Appsリソース内で管理されています。
このバージョンを利用して、ワークフローを前の保存状態に戻す事ができます。

Logic Appsのバージョン概要から、前の保存状態にワークフローを戻す手順を紹介しています。

※従量課金(消費)(マルチテナント)のワークフローを対象にした記事です。
※本記事内ではロジックアプリ(Azure Logic Apps)をLogic Appsとして表記しています。

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Logic Appsのバージョンを使ってワークフローを前の保存状態に戻す

Logic Appsのバージョンとは?

従量課金(消費)(マルチテナント)プランのLogic Appsでは、ワークフロー保存するたびに、その時点のワークフロー状態をバージョンとして保存します。
バージョン管理されたワークフローはバージョン管理のメニューで確認できます。
バージョン管理されているワークフローを昇格させる事で、保存した時点のワークフロー状態に戻す事ができます。

Azure Portalでバージョンのメニューを確認

Azure PortalでLogic Appsに保存されているバージョンを確認できます。

バージョンを確認

開発ツールにあるバージョンというメニューで確認できます。
保存されているバージョンが確認できます。

Azure Logic Appsのバージョン管理画面

バージョンを選択すると保存されているワークフローを確認できます。
ワークフローのアクションの設定内容も確認できます。

※読み取り専用なのでこの画面で変更はできません。

 

【ワークフローデザイナーで保存したワークフロー】

Azure Logic Appsのワークフローサンプル

【バージョンで確認したワークフロー】

Azure Logic Appsのバージョン管理で確認したワークフロー例

【アクションの内容】

Azure Logic Appsのバージョン管理で確認したアクション例

ワークフローを保存するとバージョンが追加される

ワークフローを保存した時点で、バージョンが追加されます。
保存時点のワークフローをバージョンとして追加します。

アクションを追加してバージョンを確認

仮想マシンを起動するアクションを追加して、ワークフローを保存します。

仮想マシン起動のアクションを追加して保存(Azure Logic Appsのバージョン管理)

バージョンが追加されている事が確認できます。
追加されたバージョンを選択すると、保存時点のワークフローを確認できます。

保存後にバージョンが追加されている事を確認(Azure Logic Appsのバージョン管理)
バージョンで管理されているワークフロー(Azure Logic Appsのバージョン管理)

バージョンを昇格して前の状態のワークフローに戻す

ワークフローを前の保存状態に戻す場合場合は、バージョンの昇格を利用します。
アクションを削除、保存後に、前のワークフローの状態に戻してみます。

ワークフローの設定
仮想マシン起動のアクションを削除してワークフローを保存します。
新しいバージョンが追加されます。
ワークフローからアクションを削除(Azure Logic Appsのバージョン管理)
アクション削除後のバージョン(Azure Logic Appsのバージョン管理)
前のバージョンを選択し昇格します。 前のバージョンを昇格(Azure Logic Appsのバージョン管理)

Logic Appsデザイナーに昇格したワークフローが表示されます。
ワークフローを保存します。

※保存しないとワークフローが更新されません。

昇格したワークフローを保存(Azure Logic Appsのバージョン管理)
新たにバージョンが追加されます。

ワークフロー昇格後のバージョン状態(Azure Logic Appsのバージョン管理)
ワークフローがアクション削除前の状態に戻っている事が確認できます。 ロジックアプリデザイナーで昇格したワークフローを確認(Azure Logic Appsのバージョン管理)

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最後に

Logic Appsのバージョン管理を利用して、前の保存状態へワークフローを戻す手順について確認してみました。
少しアクションを変更した後にうまく行かずに、元に戻すような事もバージョン管理を使うと簡単にできます。

引き続き色々試してみたいと思います。

Logic Appsの複製についてはこちらで紹介しています。

Logic Appsのサービス概要やワークフローの作成手順などについてはこちらで紹介しています。

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