Azure VMのカスタム スクリプト拡張機能を使ってIISをインストール
Azure VM(仮想マシン)にはカスタムスクリプト(Custom Script Extension)と言う拡張機能があります。
カスタムスクリプト拡張機能を使うとAzure 仮想マシンOS上でスクリプトを実行する事が出来ます。
Windows でのカスタムのスクリプト拡張機能
Linux 仮想マシンで Azure カスタム スクリプト拡張機能 v2 を使用する
OSにログインする事無く外部からOS上でスクリプトを実行させる事が出来ます。
カスタムスクリプトを使うと仮想マシンをデプロイ後にソフトウェアのインストールをしたりOSの設定をする事が出来ます。
今回はカスタムスクリプト機能を使ってWindows Server 2022のAzure仮想マシンにIISをインストールしてみました。
Azure仮想マシンのカスタムスクリプト拡張機能を使ってIISをインストール
参考となるチュートリアル
公式サイト記載のチュートリアルを参考に進めます。
チュートリアルはPowerShellを使っていますが、今回はAzure Portalを利用して実施します。
チュートリアル – カスタム スクリプト拡張機能を使って Azure 内の Windows 仮想マシンにアプリケーションを展開する
またスクリプト作成にあたってのヒントはこちらに記載があります。
カスタムスクリプトは1回しか実行されない等の注意事項について記載があります。
拡張機能にあるカスタムスクリプトを使ってみる
最初は拡張機能のインストールになります。
拡張機能の指定 | |
Azure VM(仮想マシン)のリソースメニューで拡張機能とアプリケーションを選択します。 追加をクリックします。 |
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拡張機能のインストール画面になります。 |
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スクリプトの選択画面になります。 カスタムスクリプトはここで設定するわけではなく、事前に作成しておいたファイルを読み込む形になります。 |
スクリプトはファイルを準備しておく必要がある
カスタムスクリプトで実行させる内容は事前にファイルにしておく必要があります。
今回はIIS_Install.ps1と言う名前でファイルを作成します。
カスタムスクリプトのサンプル | ||
チュートリアルに記載の内容をそのまま使ってみます。 Add-WindowsFeatureでIISのインストールを行います。 Add-ContentでIISがデフォルト表示する画面を作成します。 |
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※ファイルから読み込む必要があるのはGUIで実行する場合です。Set-AzVMExtension(PowerShell)を使って設定する場合はそのままスクリプトを書くことが出来ます。
スクリプトはストレージアカウントから読み込む
スクリプトファイルはストレージアカウントから読み込む必要があります。
これでカスタムスクリプトを使ったAzure VM(仮想マシン)へのIISインストール作業は完了です。
ブラウザでアクセスしてIISのインストール確認する
ブラウザで接続してみる
Azure VM(仮想マシン)へブラウザでアクセスしてみます。
※事前にAzure VM(仮想マシン)のネットワークセキュリティグループで80ポートの許可設定が必要になります。
アクティビティログの診断設定 | |
http://Azure VM(仮想マシン)のIPアドレスでアクセスするとホスト名が表示されている事が確認出来ます。 |
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仮想マシン上で確認してみるとIISがインストールされている事が分かります。 |
最後に
今回はWindowsの仮想マシンでカスタムスクリプトを使ったIISインストールを試してみました。
事前にPowerShellのファイルを準備しておくだけで共通的に設定が出来るので便利な機能かと思います。
今回はIISインストールで試してみましたがその他にも色々実行する事が出来るので今後も引き続き色々試してみたいと思います。
仮想マシンのイメージ化についてはこちらに纏めています。
同じような機能としてカスタムデータと言うのもあります。
カスタムデータを使ったAzure VM(Linux)でのスクリプト実行はこちらでやっています。