Azure Filesのファイル共有のパターン別リストア手順

2021-11-01Azure,Bcakup(Recovery Services),Storage(Files,Blob)

Azure Filesのファイル共有リストア手順の紹介です。
ファイル共有全体や、ファイル単位でのリストアをパターン別に手順を確認紹介しています。
バックアップジョブでのリストア実行結果についても確認しています。

Azure Filesのファイル共有バックアップ設定手順についてはこちらの記事で紹介しています。

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ファイル共有全体でのAzure Filesリストア手順

リストアのパターンについて

リストアの方法にはファイル共有全体か、ファイル単位でリストアするかを選択できます。
またリストア先は同じ場所、別の場所から選択できます。

復元の方法 復元先 上書き可否 別のストレージアカウント指定可否
共有の復元
(ファイル共有全体のリストア)
同じ場所 既存のものを上書き、スキップ  
別の場所 既存のものを上書き、スキップ 別のストレージアカウントも指定可能
ファイルの回復 同じ場所 既存のものを上書き、スキップ  
別の場所 既存のものを上書き、スキップ 別のストレージアカウントも指定可能

リストア前の状態

test01.txt、test02.txt、test03.txtの3つのファイルをバックアップします。
その後、test02.txt、test03.txtを削除した状態でリストアを行い確認します。

バックアップ時とリストア時の状態
3つのファイルを配置した状態で、バックアップを取得します。
リストア前に2つのファイルを削除します。
1つのファイルの状態にしてリストアを確認しています。
【バックアップ取得時の状態】バックアップ前の状態(Azure Filesのファイル共有)
【リストア時の状態】リストア前の状態(Azure Filesのファイル共有)

※表示させて確認させてませんが、test01.txtの上書き確認するためバックアップ取得後にファイル変更を行っています。

Azure Portalでファイル共有のリストアがある場所

ストレージアカウントのファイル共有、Recovery Services コンテナーどちらからでもリストアを開始する事ができます。

リストアがある場所
ストレージアカウントのファイル共有で、操作にあるバックアップに共有の復元があります。
Recovery Services コンテナーの場合は、バックアップ項目に共有の復元があります。
ファイルの回復も同じ場所にあります。
【ストレージアカウントのファイル共有】共有の復元アイコンの場所(Azure Filesのファイル共有)
【Recovery Services コンテナーのバックアップ項目】共有の復元アイコンの場所(Recovery Servicesコンテナー)

※その他にもあります。

ファイル共有全体のリストア(同じストレージアカウント(Azure Files)の同じファイル共有)

同じストレージアカウントのファイル共有にリストアします。
同じ場所に、既存のものを上書きしてリストアします。

同じ場所の同じファイル共有へリストア
共有の復元を選択します。 共有の復元を開始(Azure Filesのファイル共有をリストア)(同じ場所に復元)

復元ポイントを選択します。
復元ポイントのリストから選択します。

復元ポイントの選択(Azure Filesのファイル共有をリストア)(同じ場所に復元)

復元先を指定します。
元の場所を指定します。
競合が発生した場合は、上書きするかしないかの判断になります。
今回は既存のものを上書きを選択します。

復元をクリックするとリストアが開始します。

復元先の選択(Azure Filesのファイル共有をリストア)(同じ場所に復元)

リストア後の確認(同じストレージアカウント、同じファイル共有)

リストア後にストレージアカウントのファイル共有を確認します。

リストア後の確認
ストレージアカウントでファイルを確認します。
リストアされている事が確認できます。
ストレージアカウントで復元状態を確認(Azure Filesのファイル共有をリストア)(同じ場所に復元)
Recovery Services コンテナーでバックアップジョブを確認します。
復元が正常に完了しているログを確認できます。
ログの詳細から、3つのファイルが復元された事が確認できます。
バックアップジョブの状態を確認(Azure Filesのファイル共有をリストア)(同じ場所に復元)
バックアップジョブの詳細ログを確認(Azure Filesのファイル共有をリストア)(同じ場所に復元)

ファイル共有全体のリストア(別の場所のファイル共有)

別の場所のファイル共有へリストアします。
リストア先のストレージアカウント、ファイル共有、フォルダー名を選択できます

別の場所のファイル共有へリストア

復元先に別の場所を選択します。
復元先の選択できるようになります。
復元可能なストレージアカウントから選択します。
ストレージアカウントのファイル共有が一覧表示されるので、リストア先を選択します。
フォルダー名を指定します。

※フォルダー名は必須ではありません。

復元先のストレージアカウント、ファイル共有を選択(Azure Filesのファイル共有をリストア)(別の場所に復元)
競合が発生した場合の選択(Azure Filesのファイル共有をリストア)(別の場所に復元)

※今回は同じストレージアカウントの同じファイル共有にディレクトリを作成しています。

リストア後の確認(別の場所のファイル共有)

リストア後にストレージアカウントのファイル共有を確認します。

リストア後の確認
ストレージアカウントに、ディレクトリを作成が作成されている事が確認できます。
ディレクトリ内にファイルがリストアされている事が確認できます。
復元先のストレージアカウントを確認(Azure Filesのファイル共有をリストア)(別の場所に復元)
復元先されたファイルを確認(Azure Filesのファイル共有をリストア)(別の場所に復元)
Recovery Services コンテナーでバックアップジョブを確認します。
復元が正常に完了しているログを確認できます。
ログの詳細から、3つのファイルが復元された事が確認できます。
復元先のディレクトリも指定したものが表示されています。
バックアップジョブを確認(Azure Filesのファイル共有をリストア)(別の場所に復元)
バックアップジョブの詳細を確認(Azure Filesのファイル共有をリストア)(別の場所に復元)

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ファイル単位でのAzure Filesリストア手順

ファイル単位のリストア(同じストレージアカウント(Azure Files)の同じファイル共有)

ファイル単位でリストアします。
同じストレージアカウントの同じファイル共有に、ファイル単位でリストアします。
ファイルの回復のメニューからできます。

同じの場所の同じファイル共有へファイルをリストア
ファイルの回復を選択します。 【ストレージアカウントのファイル共有】ファイルの回復を開始(Azure Filesのリストアをファイル単位で実施)(同じ場所に復元)
【Recovery Services コンテナーのバックアップ項目】ファイルの回復を開始(Azure Filesのリストアをファイル単位で実施)(同じ場所に復元)

復元ポイントを選択します。
復元ポイントのリストから選択します。

復元ポイントを指定(Azure Filesのリストアをファイル単位で実施)(同じ場所に復元)

復元先には元の場所を指定します。

ファイルの追加を選択します。
リストアするファイルを選択します。
復元をクリックするとリストアが開始します。

“競合が発生した場合"は、同じファイル名が存在した場合に上書きするかスキップするかの選択になります。

リストア対象のファイルを選択(Azure Filesのリストアをファイル単位で実施)(同じ場所に復元)
リストアを開始(Azure Filesのリストアをファイル単位で実施)(同じ場所に復元)

リストア後の確認(同じファイル共有へファイル単位のリストア)

リストア後にストレージアカウントのファイル共有を確認します。

リストア後の確認
ストレージアカウントに、選択したファイルがリストアされている事が確認できます。 ストレージアカウントでリストア後のファイルを確認(Azure Filesのリストアをファイル単位で実施)(同じ場所に復元)
Recovery Services コンテナーでバックアップジョブを確認します。
復元が正常に完了しているログを確認できます。
ログの詳細から、2つのファイルが復元された事が確認できます。
バックアップジョブを確認(Azure Filesのリストアをファイル単位で実施)(同じ場所に復元)
バックアップジョブの詳細を確認(Azure Filesのリストアをファイル単位で実施)(同じ場所に復元)

ファイル単位のリストア(別の場所のファイル共有)

ファイル単位でリストアします。
別のストレージアカウントのファイル共有に、ファイル単位でリストアします。
リストア先のストレージアカウントやファイル共有が指定できます。
ディレクトリの指定もできます。

ファイルの回復(別の場所へ復元)

復元ポイントやリストア対象のファイルを選択します。

リストアポイントや対象のファイルを選択(Azure Filesのリストアをファイル単位で実施)(別の場所に復元)

復元先に別の場所を選択します。
復元先の選択できるようになります。
復元可能なストレージアカウントから選択します。
ストレージアカウントのファイル共有が一覧表示されるので、リストア先を選択します。
フォルダー名を指定します。

“競合が発生した場合"は、同じファイル名が存在した場合に上書きするかスキップするかの選択になります。
※フォルダー名は必須ではありません。

リストア場所のストレージアカウントやファイル共有を選択(Azure Filesのリストアをファイル単位で実施)(別の場所に復元)

リストア後の確認(同じファイル共有へファイル単位のリストア)

リストア後にストレージアカウントのファイル共有を確認します。

リストア後の確認
ストレージアカウントにディレクトリを作成が作成されている事が確認できます。
ディレクトリ内に指定したファイルがリストアされている事が確認できます。
ストレージアカウントに作成されたディレクトリを確認(Azure Filesのリストアをファイル単位で実施)(別の場所に復元)
ストレージアカウントにリストアされたファイルを確認(Azure Filesのリストアをファイル単位で実施)(別の場所に復元)
Recovery Services コンテナーでバックアップジョブを確認します。
復元が正常に完了しているログを確認できます。
ログの詳細から、2つのファイルが復元された事が確認できます。
復元先のディレクトリも指定したものが表示されています。
バックアップジョブを確認(Azure Filesのリストアをファイル単位で実施)(別の場所に復元)
バックアップジョブの詳細を確認(Azure Filesのリストアをファイル単位で実施)(別の場所に復元)

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最後に

Azure Filesのファイル共有リストア手順について、パターン別に確認しています。
復元先のストレージアカウントやファイル共有も選択できて、とても便利かと思いました。
引き続き色々試してみたいと思います。

Azure Filesのファイル共有のバックアップ設定方法についてはこちらにまとめています。

Windows ServerからのAzure Filesのファイル共有をマウントする手順についてはこちらの記事で紹介しています。

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