Azure Filesのファイル共有のパターン別リストア手順
Azure Filesのファイル共有リストア手順の紹介です。
ファイル共有全体や、ファイル単位でのリストアをパターン別に手順を確認紹介しています。
バックアップジョブでのリストア実行結果についても確認しています。
Azure Filesのファイル共有バックアップ設定手順についてはこちらの記事で紹介しています。
ファイル共有全体でのAzure Filesリストア手順
リストアのパターンについて
リストアの方法にはファイル共有全体か、ファイル単位でリストアするかを選択できます。
またリストア先は同じ場所、別の場所から選択できます。
復元の方法 | 復元先 | 上書き可否 | 別のストレージアカウント指定可否 |
共有の復元 (ファイル共有全体のリストア) |
同じ場所 | 既存のものを上書き、スキップ | |
別の場所 | 既存のものを上書き、スキップ | 別のストレージアカウントも指定可能 | |
ファイルの回復 | 同じ場所 | 既存のものを上書き、スキップ | |
別の場所 | 既存のものを上書き、スキップ | 別のストレージアカウントも指定可能 |
リストア前の状態
test01.txt、test02.txt、test03.txtの3つのファイルをバックアップします。
その後、test02.txt、test03.txtを削除した状態でリストアを行い確認します。
バックアップ時とリストア時の状態 | |
3つのファイルを配置した状態で、バックアップを取得します。 リストア前に2つのファイルを削除します。 1つのファイルの状態にしてリストアを確認しています。 |
【バックアップ取得時の状態】 |
【リストア時の状態】 |
※表示させて確認させてませんが、test01.txtの上書き確認するためバックアップ取得後にファイル変更を行っています。
Azure Portalでファイル共有のリストアがある場所
ストレージアカウントのファイル共有、Recovery Services コンテナーどちらからでもリストアを開始する事ができます。
リストアがある場所 | |
ストレージアカウントのファイル共有で、操作にあるバックアップに共有の復元があります。 Recovery Services コンテナーの場合は、バックアップ項目に共有の復元があります。 ファイルの回復も同じ場所にあります。 |
【ストレージアカウントのファイル共有】 |
【Recovery Services コンテナーのバックアップ項目】 |
※その他にもあります。
ファイル共有全体のリストア(同じストレージアカウント(Azure Files)の同じファイル共有)
同じストレージアカウントのファイル共有にリストアします。
同じ場所に、既存のものを上書きしてリストアします。
同じ場所の同じファイル共有へリストア | |
共有の復元を選択します。 | |
復元ポイントを選択します。 |
|
復元先を指定します。 復元をクリックするとリストアが開始します。 |
リストア後の確認(同じストレージアカウント、同じファイル共有)
リストア後にストレージアカウントのファイル共有を確認します。
リストア後の確認 | |
ストレージアカウントでファイルを確認します。 リストアされている事が確認できます。 |
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Recovery Services コンテナーでバックアップジョブを確認します。 復元が正常に完了しているログを確認できます。 ログの詳細から、3つのファイルが復元された事が確認できます。 |
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ファイル共有全体のリストア(別の場所のファイル共有)
別の場所のファイル共有へリストアします。
リストア先のストレージアカウント、ファイル共有、フォルダー名を選択できます
別の場所のファイル共有へリストア | |
復元先に別の場所を選択します。 ※フォルダー名は必須ではありません。 |
|
※今回は同じストレージアカウントの同じファイル共有にディレクトリを作成しています。
リストア後の確認(別の場所のファイル共有)
リストア後にストレージアカウントのファイル共有を確認します。
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ファイル単位でのAzure Filesリストア手順
ファイル単位のリストア(同じストレージアカウント(Azure Files)の同じファイル共有)
ファイル単位でリストアします。
同じストレージアカウントの同じファイル共有に、ファイル単位でリストアします。
ファイルの回復のメニューからできます。
リストア後の確認(同じファイル共有へファイル単位のリストア)
リストア後にストレージアカウントのファイル共有を確認します。
リストア後の確認 | |
ストレージアカウントに、選択したファイルがリストアされている事が確認できます。 | |
Recovery Services コンテナーでバックアップジョブを確認します。 復元が正常に完了しているログを確認できます。 ログの詳細から、2つのファイルが復元された事が確認できます。 |
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ファイル単位のリストア(別の場所のファイル共有)
ファイル単位でリストアします。
別のストレージアカウントのファイル共有に、ファイル単位でリストアします。
リストア先のストレージアカウントやファイル共有が指定できます。
ディレクトリの指定もできます。
リストア後の確認(同じファイル共有へファイル単位のリストア)
リストア後にストレージアカウントのファイル共有を確認します。
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最後に
Azure Filesのファイル共有リストア手順について、パターン別に確認しています。
復元先のストレージアカウントやファイル共有も選択できて、とても便利かと思いました。
引き続き色々試してみたいと思います。
Azure Filesのファイル共有のバックアップ設定方法についてはこちらにまとめています。
Windows ServerからのAzure Filesのファイル共有をマウントする手順についてはこちらの記事で紹介しています。