Azure Filesのファイル共有のバックアップ設定手順(Azure Backupを利用)
Azure Filesのバックアップ設定方法の紹介です。
Azure Filesのバックアップは、Azure Backupを利用して取得する事ができます。
Recovery Services コンテナーのリソースを作成しAzure Filesのバックアップを取得します。
バックアップはファイル共有単位で設定します。
Azure Filesで作成したファイル共有のバックアップ設定からバックアップスケジュール、初回バックアップまで一連の手順を確認しています。
バックアップジョブや、バックアップ設定と同時に設定されるストレージアカウントへのロック設定の確認もしています。
Azure Filesのリストア手順については、こちらの記事にまとめています。
- 1. Azure Files(ファイル共有)のバックアップ概要、設定、ファイル共有削除
- 1.1. Azure Filesの概要から作成まで
- 1.2. バックアップの設定はファイル共有単位
- 1.3. バックアップ設定が可能なのはSMBのファイル共有のみ
- 1.4. ストレージアカウントのファイル共有とRecovery Services コンテナーから設定可能
- 1.5. Recovery Services コンテナーとAzure Filesのリソースは同じリージョンに作成
- 1.6. Recovery Services コンテナーからファイル共有のバックアップ設定
- 1.7. ストレージアカウントのファイル共有からバックアップ設定
- 1.8. Azure Filesのバックアップスケジュールは時間帯での指定が可能
- 1.9. バックアップ設定を確認
- 1.10. 初回バックアップ取得
- 1.11. バックアップジョブ確認
- 1.12. バックアップ設定と同時にストレージアカウントへロック設定される
- 1.13. ファイル共有を削除
- 1.14. ファイル共有削除後にバックアップ状態
- 2. 最後に
Azure Files(ファイル共有)のバックアップ概要、設定、ファイル共有削除
Azure Filesの概要から作成まで
Azure FilesはStandard、Premiumといったストレージアカウントの種類で提供されています。
Azure Filesの作成手順自体はこちらにまとめています。
バックアップの設定はファイル共有単位
バックアップの設定は、ストレージアカウント単位ではなくファイル共有単位で設定します。
バックアップ設定が可能なのはSMBのファイル共有のみ
PremiumのAzure FilesではNFSのファイル共有も作成可能です。
但し、NFSのファイル共有については、Azure Backupを利用したバックアップ取得はできません。
ストレージアカウントのファイル共有とRecovery Services コンテナーから設定可能
Recovery Services コンテナーでAzure Files(Azure ファイル共有)を指定してバックアップ設定できます。
ストレージアカウントで作成したファイル共有でもバックアップ設定ができます。
ストレージアカウントでファイル共有を作成する際にも、同時にバックアップ設定する事もできます。
Recovery Services コンテナーでバックアップ設定する場合は、同じストレージアカウントの複数ファイル共有をまとめてバックアップ設定できます。
Recovery Services コンテナーとAzure Filesのリソースは同じリージョンに作成
Recovery Services コンテナーとAzure Filesのリソースは同じリージョンに作成する必要があります。
Recovery Services コンテナーからファイル共有のバックアップ設定
Recovery Services コンテナーのメニューからAzure ファイル共有のバックアップ設定します。
ストレージアカウントのファイル共有からバックアップ設定
ストレージアカウントのファイル共有からもバックアップ設定が可能です。
Recovery Services コンテナー場合と同様の設定ができます。
ファイル共有でのバックアップ設定 | |
ファイル共有を選択します。 |
Azure Filesのバックアップスケジュールは時間帯での指定が可能
Azure Filesのバックアップ、時間単位での取得も可能です。
バックアップスケジュールの頻度で毎時間を選択します。
4時間、6時間、8時間、12時間間隔から設定できます。
バックアップスケジュール設定 | |
バックアップスケジュールで頻度に毎時間単位を指定します。
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バックアップ設定を確認
Recovery Services コンテナーでバックアップ設定を確認します。
バックアップ設定を確認 | |
バックアップアイテムのメニューを表示します。 Azure Storage(Azure Files)を選択します。 設定されているAzure Filesのバックアップアイテム一覧が表示されます。 バックアップ取得状況も確認できます。 ※サンプルは初回バックアップ取得前の画面です。 |
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初回バックアップ取得
設定した時点では、バックアップは実行されません。
手動で初回バックアップを実行する必要があります。
初回バックアップの取得 | |
バックアップ項目で今すぐバックアップを選択します。 バックアップの保持期間を設定します。 OKを選択するとバックアップが開始します。 |
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前回のバックアップの状態が成功に変わります。 |
バックアップジョブ確認
Recovery Services コンテナーのバックアップジョブのメニューでバックアップジョブの実行結果を確認できます。
バックアップの実行だけではなく、設定に関するジョブも表示されます。
バックアップジョブを確認 | |
監視にあるバックアップジョブのメニューで確認できます。 |
バックアップ設定と同時にストレージアカウントへロック設定される
バックアップ設定時に、ストレージアカウントのロックを有効にするか?のチェックがあります。
これがデフォルトでは有効になっています。
有効にした場合、ストレージアカウントにAzurebackupuprotectionLockと言う名前で自動的に削除ロックされます。
ファイル共有を削除しようとすると、”ストレージ ファイル共有 'ファイル共有名’ を削除できませんでした。エラー: ScopeLocked: The scope…”というエラーが表示されます。
ストレージアカウントの削除ロック設定 | |
設定でロックをのメニューを表示します。 バックアップ設定と同時に設定された、削除ロックが表示されます。 |
ファイル共有を削除
削除ロックを解除すると、ファイル共有を削除できます。
この際にスナップショットの削除も確認されます。
ファイル共有を削除 | |
ファイル共有削除時に、バックアップ(スナップショット)の削除確認されます。 |
ファイル共有削除後にバックアップ状態
ファイル共有削除後のバックアップジョブを確認します。
バックアップジョブ自体は実行されます。
バックアップ対象のファイル共有自体が削除されているのでバックアップは失敗します。
バックアップポイントも利用できなくなります。
バックアップジョブを確認 | |
バックアップジョブは失敗ています。 ファイル共有が削除されている状態だと、リストアポイントも利用できません。 |
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最後に
Azure Filesのファイル共有バックアップ設定から、バックアップスケジュール、初回バックアップまでの手順を確認しました。
同時に設定されるストレージアカウントのロック設定など、少し気を付けるべき点はありますが簡単にバックアップ設定ができました。
引き続き色々試してみたいと思います。
リストア方法やその手順についてはこちらの記事で紹介しています。