Azure サービス正常性(Service Health)の監視設定

2020-07-18Azure,Monitor

Azure Monitorを利用した、サービス正常性(Service Health)の監視とアラート通知の設定手順です。

プラットフォーム(Azure基盤)問題やメンテナンス作業でサービス影響が発生した場合に検知する方法として、Azure Service Healthがあります。
Azure Service Healthの一部であるサービス正常性では、Azure Portal上でリージョン全体への影響があるような大規模な問題や、メンテナンス計画などの情報が提供されます。

サービス正常性は、Azure Monitorでアラートルールを設定して通知させることができます。
Azure Monitorを利用した、サービス正常性のアラートルールを作成手順について確認しました。

Azure上にデプロイしたリソースの状態を知るサービスとして、リソース正常性(Azure Resource Health)があります。
リソース正常性の監視設定手順については、こちらで紹介しています。

※本記事では、Azure Resource Healthをリソース正常性として表記しています。
※本記事では、Service Healthをサービス正常性として表記しています。

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サービス正常性をAzure Portalで確認

サービス正常性とは

サービス正常性は、Azure Service Healthに含まれる１つのサービスです。

プラットフォーム(Azure基盤)のサービス提供に影響がある情報が提供されます。
サービスの問題、定期的なメンテナンス、正常性に関する勧告、セキュリティに関する勧告の4つのイベントの種類で構成されます。

サービス正常性やリソース正常性については、こちらで紹介しています。

Azure Portalでサービス正常性を確認

Azure Portalでのサービス正常性の確認方法です。
サービス正常性は、モニターのService Healthで確認できます。

サービス正常性の確認方法
モニターでService Healthを選択します。
サービスに関する問題、計画メンテナンス、正常性の勧告、セキュリティアドバイザリを確認できます。

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Azure Monitorでサービス正常性の監視設定

Azure Monitorを使ってサービス正常性の監視を設定します。

    • 主な設定項目
      • サブスクリプション
      • サービス(Azureのサービス)
      • リージョン
      • イベントの種類
      • アクショングループ
      • アラートルールの詳細(アラートルール名等)

サービス正常性のアラートルールを作成

モニターのService Healthから設定します。

サービス正常性のアラートを追加
モニターのService Healthを選択します。
サービス正常性アラートの作成を選択します。

サービス正常性のスコープを設定

スコープでリソース正常性の対象を選択します。
スコープはサブスクリプション単位です。

サービス正常性のスコープ設定
対象となるサブスクリプションを選択します。

条件設定

条件設定です。
条件の設定では、サービス正常性のイベントやリージョンを選択します。
サービス正常性のイベントは4種類あり、選択して通知できます。

    • サービスの問題 – ユーザーに今すぐ影響を及ぼすAzure サービスの問題
    • 定期的なメンテナンス – お使いのサービスの可用性に将来影響を及ぼす可能性のある今後のメンテナンス
    • 正常性に関する勧告 – ユーザーが注目する必要のある Azure サービスの変化
    • セキュリティに関する勧告  – Azure サービスの可用性に影響する可能性があるセキュリティ関連の通知

正常性に関する勧告の例としては、Azureの機能が非推奨となることや、アップグレードの要件(サポートされているPHPフレームワークへのアップグレードなど)が挙げられます。

サービス正常性の条件を設定
サービス、地域(リージョン)、イベントの種類を設定します。

Azureのサービスを選択します。
サービスは利用しているもの選択します。

地域(リージョン)を選択します。
利用しているリージョン＋globalを選択します。

globalは地域依存ではないサービスを利用している場合に選択します。Entra ID等もglobalに該当するので選択する事をお勧めします。

※globalは選択項目の一番下にあると思います。

イベントの種類は4種類です。
サービスの問題、計画メンテナンス、正常性の勧告、セキュリティアドバイザリになります。

Service Health のイベント

直ちに影響があるものだけを知りたい場合はサービスの問題を選択します。計画メンテナンスなどの将来的な影響も知りたい場合はすべて選択します。

※例では、サービス、地域、イベントの種類の設定のすべて選択しています。

 

アクショングループやアラートルール名を設定

Azure Monitorのアクショングループやアラートルール名を設定します。
アラートルール名は、”サービス正常性に関する通知”としています。

アクショングループ、アラートルール名を設定
アクショングループを選択します。
事前に準備しておいたメール送信用のアクショングループを選択しています。
アクショングループが設定されているか確認します。

アラートルール名やアラートルールの保存先を指定します。

アラートルール名は"サービス正常性に関する通知"としています。

確認画面で設定内容を確認します。
作成を選択します。

作成したサービス正常性のアラートルールを確認

作成したサービス正常性のアラートルールを確認します。

作成したサービス正常性のアラートルール
アラートルール一覧に表示されていることを確認できます。

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最後に

Azure Monitorを使ったサービス正常性の監視手順を確認しました。
設定していると、メンテナンス通知などがメールで届くので、こういった点は非常に便利だと思いました。
サービスに影響が発生してからしばらくしてサービス正常性のアラート通知が来きます。
この辺はリソース正常性や他の監視と組み合わせておく必要があるかと思います。
ただ、情報としてあると便利なので、設定して損はないと思います。

引き続き、いろいろ試してみたいと思います。

リソース正常性の監視設定手順については、こちらで紹介しています。

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