Azure App Service(Web Apps)のリソース監視設定

2020-06-08App Service,Azure,Monitor

Azure App Service(Web Apps)のリソース(CPU使用率やメモリ使用率)がメトリックにはありません。
何故?という事で調べてみたらApp ServiceとApp Serviceプランの2つのリソースがある事が分かりました。
今回はそれぞれのリソースの概要からAzure Monitorでのリソース監視設定までを纏めてみました。

    • App ServiceとApp Serviceプランの概要
    • App Serviceプランがホストの役割
    • メトリック(CPU使用率)のアラートルールを作成
    • アラートの確認

※Azure App ServiceにはWeb AppsやStatic Web Appsなどが含まれています。
※本記事内では簡略化するためApp Serviceと記載しています。サンプルはWeb Appsを利用しています。

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App ServiceとApp Serviceプランについて

2つのリソースがある

2つのリソースから構成されます。

    • Azure App Service
      • Webアプリケーションや API アプリケーションの実行環境
    • Azure App Service プラン
      • App Service インスタンスをホストするためのリソース

App Service の概要
Azure App Service プランの概要

App Serviceはアプリケーションのホスティングする環境を指し、App Serviceプランはリソースの割り当てます。
料金はApp Serviceプランのリソース(サイズやインスタンス数)で決まります。

1つのApp Serviceプランで複数のApp Service

1つのApp Serviceプランを複数のApp Serviceで共有して利用する事が出来ます。

※同じOSやリージョンなどの前提条件はあります。

メトリックも分かれている

メトリックもそれぞれのリソースで分かれています。

メトリックを理解する(Azure App Service のアプリの監視)

    • Azure App Service:HTTPステータスコードなど
    • Azure App Serviceプラン:CPU使用率やメモリ使用率など
Azure App Serviceのメトリック
メトリックにはHTTPのステータスコードや送受信データなどが表示されています。
Azure Monitorのシグナルにも同様のメトリックが表示されています。

Azure App Serviceプランのメトリックを確認するとリソース情報が表示されています。

Azure App Serviceプランのメトリック
メトリックでCPU使用率やメモリ使用率などが確認出来ます。

使用しているApp Serviceプラン

App Serviceが使用しているApp ServiceプランはAzure Portal上でも確認出来ます。

App Serviceプラン
概要にホスティングの項目があります。
使用しているApp Serviceプランが確認出来ます。

※上記は1例です。他のメニューからも確認出来ます。

インスタンス

App Serviceプランは価格プランでリソースのサイズ(vCPU、メモリ、ストレージ)を選択します。
サイズの指定だけではなくスケールアウトしてインスタンス数を増やす事も出来ます。

インスタンス確認
App Serviceプランの左側のメニューにスケールアウトがあります。
確認するとインスタンス数が表示されます。

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App Serviceのリソース監視設定

CPU使用率を例に手順化しています。
スコープはAzure App Serviceプランになります。

設定値

アラートルールの設定値です。
検証目的なのでしきい値を20%としています。

タブ名 項目名 設定値
スコープ リソース App Serviceプラン名
条件 シグナル名 CPU Percentage
しきい値 Static
集計の種類 平均
演算子 次の値より大きい
しきい値 20
ディメンション Instance
確認する間隔 1分
ルックバック時間 5分
アクション アクショングループ名 メール送信を行うアクショングループ
詳細 重大度 2-警告
アラートルール名 (アラートロジック)

アラートルール作成

CPU使用率のアラートルールを作成します。
スコープにはApp Serviceプランを指定します。

アラートルール作成
App Serviceプランのメニューで警告を選択します。
作成のアラートルールを選択します。

シグナルの選択です。
CPU Percentageを選択します。

条件設定です。
設定値の内容に合わせて設定します。
アクショングループを選択します。
事前に作成したメール送信用のアクショングループを選択しています。
詳細の設定です。
アラートルール名や重大度を設定します。
確認画面です。
設定内容を確認したのちに作成を選択します。

※設定方法は上記以外にもあります。環境や設定内容に合わせて読み替えて下さい。

アラートルール確認

作成したアラートルールを確認します。

アラートルール
モニターに作成したアラートルールが表示されています。

アラート確認

App ServiceでCPU使用率を上げてアラートを発生させてみます。

アラート確認
発生したアラートが確認出来ます。
アラートルールを選択するとCPU使用率も確認出来ます。

アラートメールを確認

アラートメールを確認します。

アラートメール
App Serviceプラン名からアラート内容が確認出来ます。

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最後に

Azure App Service関連のリソース監視について纏めてみました。
App ServiceとApp Serviceプランがありそれぞれでメトリックが異なる事が分かりました。
監視設定が必要なメトリックに応じてリソースを選択する必要があります。

今後も色々試してみたいと思います。

サイト正常性の確認はこちらに纏めています。

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