PowerShellでCSVファイルの値を読み込んで利用する方法(CSVからAzureリソースの設定値を取得)

2020-04-21Azure,PowerShell/Azure CLI,Resource Group

PowerShellでCSVファイルの内容を読み込んで利用する方法です。
PowerShellを使って読み込んだCSVファイルの設定値を基に、Azureのリソースを作成しています。

スポンサーリンク

PowerShell使ってCSVファイルの内容を読み込み利用する

PowerShellでCSVファイルを読み込む場合はImport-Csvを使う

PowerShellでCSVファイルの読み込み場合にはImport-Csvを使います。

Import-Csv

※オブジェクトをCSVに変換する場合は、ConvertTo-Csvを使います。

foreachを使って反復処理

foreachは配列の要素を順次読み取って反復処理を行います。
読み込んだ設定内容を反復処理し、複数のリソースを作成しています。
foreachを利用することで、CSVの最後に達した時点で処理を止めることができます。

about_Foreach

※反復して処理を実行させる方法にはforを使う方法などもあります。

サンプルのCSVファイル

リソースグループの設定値を記載したCSVファイルを作成し、保存します。

CSVファイル

ResourceGroupName,Location
rg-01,japaneast
rg-02,japanwest

CSVファイルを読み込んで値を出力

CSVファイルを読み込み、内容を確認します。
ImportCsvPathという変数で、CSVファイルのパスを指定しています。

※サンプルのCSVファイル保管場所はC:\ResourceGroup.csvとしています。

読み込んだCSVファイルを出力

PS C:\> $ImportCsvPath = “C:\ResourceGroup.csv"
PS C:\> $csv = Import-Csv -path $ImportCSVPath
PS C:\> echo $csv

ResourceGroupName Location
—————– ——–
rg-01 japaneast
rg-02 japanwest

読み込んだCSVファイルの設定値を使ってリソースグループを作成

Azure PowerShellでリソースグループを作成する場合は、New-AzResourceGroupを使用します。
CSVファイルに記載された設定値を利用して、リソースを作成します。

New-AzResourceGroup

読み込んだCSVファイルの設定値を使ってリソースグループを作成

# 設定(CSVファイル)のパス
$ImportCSVPath = “C:\Temp\ResourceGroup.csv"

# 設定(CSVファイル)を読み込む
$csv = Import-Csv -path $ImportCSVPath

# リソースグループをデプロイ
foreach( $c in $csv ){

 New-AzResourceGroup `
  -Name $c.resourceGroupName `
  -Location $c.location
}

PowerShellの実行結果です。

# 実行結果
ResourceGroupName : rg-01
Location : japaneast
ProvisioningState : Succeeded
Tags :
ResourceId : /subscriptions/サブスクリプションID/resourceGroups/rg-01

ResourceGroupName : rg-02
Location : japanwest
ProvisioningState : Succeeded
Tags :
ResourceId : /subscriptions/サブスクリプションID/resourceGroups/rg-02 

読み込んだCSVファイルの設定値を使ってリソースグループを削除

Azure PowerShellでリソースグループを削除する場合は、Remove-AzResourceGroupを使用します。
CSVファイルに記載された設定値を利用して、リソースを削除します。

Remove-AzResourceGroup

リソースグループを削除する際に、確認メッセージが表示されます。

読み込んだCSVファイルの設定値を使ってリソースグループを削除

# 設定ファイルのパス
$ImportCSVPath = “C:\Temp\ResourceGroup.csv"

# 設定値(CSVファイル)を読み込む
$csv = Import-Csv -path $ImportCSVPath

# リソースグループを削除
foreach( $c in $csv ){

 Remove-AzResourceGroup `
  -Name $c.ResourceGroupName
}
# 実行結果(確認メッセージが表示されます。)
Confirm
Are you sure you want to remove resource group 'rg-01’
[Y] Yes [N] No [S] Suspend [?] Help (default is “Y"): Y
True

Confirm
Are you sure you want to remove resource group 'rg-02’
[Y] Yes [N] No [S] Suspend [?] Help (default is “Y"): Y
True

※リソースグループおよびリソースグループ内のリソースを削除する権限が必要です。
※リソースグループ内のリソースも一緒に削除されるため、実行する際は注意が必要です。
※確認メッセージを表示しない場合は、Remove-AzResourceGroupの-Forceパラメータを使用します。

—広告—

最後に

PowerShellで、CSVファイルを読み込む方法を確認しました。
CSVファイルの設定値を利用して、PowerShellでリソースグループをデプロイしてみました。
CSVファイルを利用することで管理が楽になるので、便利かと思います。

引き続き、いろいろ試してみたいと思います。

テンプレートスペック(ARMテンプレートスペック)を利用して、Log Analyticsワークスペースから作成する手順はこちらで紹介しています。
PowerShellやCSVファイルを利用してリソースを作成しています。
ARMテンプレートのパラメータはCSVファイルから読み込み利用しています。

Terraformを利用したリソースグループのデプロイ手順は、こちらで紹介しています。

スポンサーリンク